我が家のトマトの味を懐かしんで

我が家のトマトの味を懐かしんで

我が家のトマトの味を懐かしんで 山々に囲まれた緑深い農村に生まれた我が家の食卓のおかずは、毎日野菜が並んでいました。兼業農家の我が家で野菜を栽培していたのは母親です。私たちが学校に行くと田畑に出て農作業に励む毎日でした。学校が夏休みなると母親の手伝いで、畑の草むしりの手伝いをしていました。家に帰る時間も惜しみ、昼食はおにぎり持参でした。海苔も巻いてないただの塩おにぎりでしたが、炎天下の下、日陰で食べるおにぎりは美味しかった記憶があります。

今でこそスーパーに行けば一年中好きな野菜が食べられます。しかし、私たちが小学校の頃、今から50年前はそのようなことはありませんでした。季節に収穫した野菜や果物を食べるしかありませんでした。その野菜などが日常の食卓の上に並ぶのでした。私は野菜の中でもトマトが一番好きでした。我が家のトマトは赤く完熟していて甘くてとても美味かったです。農村ではお腹が空くとその辺の畑からトマトやキュウリなどを少し失敬して空腹を満たしていました。初夏から秋頃までは、本当に野菜や果物は旬で美味かった記憶があります。幼少の頃に覚えた味覚は大人になっても変わりません。今は一年中何でも食べられますが、50年前に食べた我が家のトマトに勝るトマトは、今でもありません。

Copyright (C)2014我が家のトマトの味を懐かしんで.All rights reserved.